愛媛県(381):長浜大橋(肱川・大洲市)
 「肱川あらし」で有名な大洲市の肱川の河口近くに架かる橋で、現役で動く国内最古の道路可動橋です。 橋長 232.3m、橋幅 5.5m、7径間の橋で、そのほぼ中央部にある船を通すための可動(開閉)部分は、跳ね上げ開閉式(バスキュール式)で、長さは18m、 カウンターウエイトは82tonになります。上の絵は開閉中途の状態で、開いた時には橋桁はほぼ垂直になります。
 昭和10年(1935)の竣工で、完成時にはネズミ色に塗られていたましたが、現在は全体が赤く塗られており、地元では「赤橋」と呼ばれています。
 昭和52年(1977)、更に河口寄りに「新長浜大橋」(橋長333m、橋幅10m、国道387号)が架けられ、本橋の幹線道路としての役割は終り、現在は生活道路として利用されています。 そして可動部分の開閉は、毎週日曜日午後1時から観光や点検のために行われています。
 文化財としての評価も高く、平成10年(1998)に国の登録有形文化財に登録、平成21年(2009)に国の近代化産業遺産に認定、平成26年(2014)国の重要文化財に指定されています。