鹿児島県:西田橋(石橋記念公園・鹿児島市)鹿児島市内を流れる甲突川には、江戸時代末期に肥後の石工・岩永三五郎によって 架けられた五つの石橋(アーチ橋)、上流から玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋があり、甲突川五石橋と呼ばれていました。
 平成5年(1993年)の鹿児島大水害により、新上橋、武之橋の二橋が流失し他の三橋も被害を受けました。 鹿児島県は河川改修のために、残った三橋については別の場所に移設することにし、平成12年(2000年)に、石橋記念公園が完成しました。 この絵は石橋記念公園にほぼ同じ姿を保ったまま移設された西田橋の姿を描いたものです。
 橋長49.5m、幅員6.2mの四連アーチ石橋で、県の重要文化財に指定されています。また、日本百名橋にも選ばれています。
 創設時の西田橋は、城下町鹿児島のシンボル的な存在で、すぐ傍に西田橋御門がありました。橋の移設後にもこの御門は復元されています。